遠心分離ウィザードプレスⅡ / WPⅡ

WP2 ヴィザードプレス(直胴型遠心分離機)

汚泥処分費・運転管理コストが低減できる最新の遠心分離機!

概要

 ウィザードプレスは当社独自開発の直胴型外筒(ボウル)を採用し、ボウル全長にわたって最大遠心力が作用する高性能遠心脱水機です。さらに、ボウル末端で圧搾力がかかるように、固形物排出口に圧縮型隙間構造を採用することで、いっそうの高脱水率が実現できます。
 本装置の構造は、従来のデカンター型遠心脱水機の技術課題でありました、ボウル末端での遠心力の低下を解決する直胴形状のボウルを採用するとともに、原液供給部から固形物排出口に至るまで厚いケーキ層を形成することで、固形物に最大遠心力を最後まで掛け続けることができます。また、固形物排出口の隙間に排出抵抗を持たせることで、遠心力と圧搾力を組み合わせることが可能な装置設計で、有機系スラリー処理に最適な遠心脱水機です。有機物系スラリーに対し、効率的な分離脱水ができる構造のため、脱水ケーキの減量化と分離液の清澄化を同時に実現でき、お客様の排水処理費用の低減および処理水の汚染防止を実現できます。
 また、食品・飲料の生産工程内固液分離処理で、回収液を製品工程に供給する際は、有用物質の収率向上による生産コストの低減効果が実現できます。

特長

1.低含水率運転モードによるケーキ処理費の低減
ウィザードプレスは従来型と比較し低含水率の脱水ケーキを得る事ができるため、排水処理工程においては汚泥処分費を大幅に低減できます。また、後段に乾燥機や炭化炉が設置されている場合は、装置の小型化や負荷低減が実現できます。
ケーキ含水率
2.低コスト運転モードによる電力・薬注コストの低減
ウィザードプレスはデカンター型遠心脱水機と同等含水率の脱水ケーキを得る運転を行なった場合には、薬注率を低減した運転、または遠心効果を低下した運転が可能です。
薬剤費の低減 電力費の低減
3.原液性状追従型の自動運転による無人化・省力化
スクリューコンベヤに掛かるトルクを検知して、回転速度を自動制御します。原液の性状が変化しても含水率を一定で排出することができるので、オペレーターが調整することなく無人運転が可能です。また、機械停止時も停止ボタンを押すだけで自動的に洗浄を行なった後に、停止するので煩わしい洗浄作業はありません。

構造

スラリーはフィードパイプを介し、機内に供給されます。供給されたスラリーはスクリューコンベヤ内部で高分子凝集剤と混合され、凝集フロックを形成した後、ボウル内部に移動します。その後、当社独自の以下の構造により効率的に脱水されます。

WP2構造

用途例

食品 排水
・豆乳 ・下水汚泥/混合汚泥、余剰汚泥
・トウモロコシ粉砕粕 ・し尿・汚泥再生処理汚泥
・ウィスキー蒸留粕 ・食品残渣消化汚泥(バイオマス発電)
  ・酒造排水/余剰汚泥、消化汚泥
 (ビール・焼酎・他)

ウィザードプレスの主な仕様

形式 処理量
(㎥/h)
モーター動力 遠心効果
(G)
概算重量
(kg)
概略寸法(mm)
メイン 差速 L W H
WPⅡ200 0.5 〜 1 3.7 3.7 2500 500 1750 1000 600
WPⅡ500 1 〜 3 5.5 〜 7.5 3.7 2500 710 2050 1030 660
WPⅡ700 3 〜 5 7.5 〜 11 5.5 2500 1500 2460 1350 720
WPⅡ1000 5 〜 7 11 〜 15 5.5 2500 1900 2910 1485 945
WPⅡ1250 7 〜 10 15 〜 18.5 7.5 〜 11 2500 2300 3075 1645 1010
WPⅡ1500 10 〜 15 18.5 〜 30 7.5 〜 11 2500 2600 3265 1645 1010
WPⅡ2500 15 〜 25 37 〜 45 11 〜 15 2500 3800 3810 2130 1150
WPⅡ3500 25 〜 35 55 〜 75 30 2500 7500 4700 2320 1400
WPⅡ4500 35 〜 45 75 〜 90 30 2500 10500 5380 2520 1480
WPⅡ6000 45 〜 60 132 37 2000 16250 5540 2700 1450
WPⅡ8000 60 〜 80 160 45 2000 21000 6510 2310 1870

当社遠心脱水機をご使用のお客様へ

現在ご使用のウィザードプレスのスクリューコンベアを交換し、『ウィザードプレスⅡ』にバージョンアップ可能です。