ろ過分離自動式バスケット型遠心分離機 / DAC
※本装置はタナベウィルテック株式会社との提携商品です。
使いやすさと、経済性を追求した自動遠心分離機の基本形
概要
竪向きに回転するバスケット側面にろ材を取り付け、「起動」「給液」「脱液」「ケーキ洗浄」「脱水」「制動」「掻取」まで、一連の工程を全自動で行うことが出来る遠心分離機です。
駆動部・制動部は消耗品の少ないシンプルなバスケット型遠心分離機です。インバーターによる周波数制御により、処理物の性状に応じた回転数の運転を可能としました。
防爆型電気機器の採用により、防爆エリアへの設置も可能です。
特長
- 1. 回転数を可変することで様々な処理物の対応が可能
- インバーターによる周波数制御により、回転数を任意に可変することが出来ます。処理物の性状に応じた回転数を設定することで、様々な性状のスラリーを処理することが可能です。
- 2. ケーキの自動排出
- フレームリブ部の高勾配化と、フレームに一体化された排出口により、ケーキがスムーズに掻き出され、自動排出が可能です。
- 3. 防爆エリアへの設置も可能
- フリクションクラッチ、ブレーキライニングを使用しておらず、防爆型電気部品を使用することにより防爆場所への設置が可能です。
- 4. メンテナンス費用の削減
- フリクションクラッチ、ブレーキ装置などがないシンプルな構造と、軸受け部の改良によりメンテナンス費用の削減を実現しました。
構造
運転操作
・バスケット内部にろ布を装着しバスケットを回転させます
・バスケットが所定の回転数になると、給液パイプより給液がスタートします
・ろ布を介し、遠心力で水分が外側に排出され、固形物がろ布上に残ります
・固形物のオーバーチャージを防止するため、満杯検出装置が設けられており、バスケット内の固形物堆積層が一定の厚みになると、供給を停止します
・給液工程が終わると「脱液」「ケーキ洗浄」「脱水」を行い、回転を止めます
・最後にバスケットを低速回転させ、バスケット内壁に付着した脱水ケーキを、掻き取り装置により機械下部に落下させます
・この一連の動作を全て自動で行うことが出来ます
オプション
- 1. 残留ケーキ剥離システム
- 掻き取り後の残留ケーキに回転刃(ディスク)を食い込ませることで残留ケーキを剥離させます。残留ケーキを剥離させることで次バッチのろ過抵抗を減少させ、処理時間の短縮・生産量の増加など、処理能力の向上が可能です。エアーブローとの併用で、更に剥離性を促進させることも出来ます。
- 2. 自動排出口ダンパー
- 装置下部に出口ダンパーを設置することで、給液、洗浄、脱液中の溶剤落下や、ガス・悪臭による現場環境の汚染を防止する効果が有ります。出口ダンパーはエアシリンダーにより自動開閉させることが出来るので緊急停止時でも対応が可能です。
- 3. 有機溶剤対応
- フリクションクラッチ、ブレーキライニング、Vベルトを設置しない構造にすることと、防爆型電気機器を使用することにより有機溶剤を使用する防爆エリアに設置できます。
- 4. 自動スキミング装置
- バスケット内に供給されたスラリーを沈降分離させた後、内側の清澄液を機外に排出する自動スキミング装置の設置が可能です。スキミング装置を設置することで、ろ過性の悪いスラリーに対しても脱水効率を上げることが出来、生産性の向上が期待できます。また、処理物毎にスキミング装置の高さを自動調整することも出来、多品種生産のプロセスでもご使用いただけます。
- 5. 開閉式ケーシング
- 開閉式ケーシングの採用により、機内洗浄が容易で、多品種処理やサニタリー仕様にも対応できます。また、ろ材の交換や機内の点検・確認が容易に行えることで、安全運転に寄与します。
用途例
食品 |
有機化学 |
無機化学 |
・機能性糖類 |
・セルロース |
・次亜塩酸ソーダ |
・グルタミン酸ソーダ |
・フッ素化合物 |
・シリカ |
・調味料 |
・有機EL材料 |
・カルシウム |
・塩 |
・感光材 |
・酸化チタン |
・ゴマ |
・医薬中間体 |
・活性炭 |
・香料 |
・酸化防止剤 |
・苛性ソーダ |
・機能性食品 |
・ポリ乳酸 |
・炭酸ナトリウム |
・食用油 |
・農薬 |
|
|
・化粧品原料 |
|
※その他、様々な固液分離の実績が有ります。ご不明点は弊社までお気軽にお問合せください。
各機種ラインナップ